手さぐりの野菜作り
撮影2012.10月 自然農法開始直後、火山灰のような色で見るからにやせている。
参考図書、左;これならできる!自然菜園、竹内孝功、 右:自然農法で野菜づくり、学研
自然農法を創めた時の畑は、見るからに痩せていた。
最初の頃は、草も大きく育たないような状態で、野菜が元気に育つ土になるには、時間がかかることが予想された。
しばらくは我慢が続くことを、覚悟した。
しかし、なにもしないのは面白くないので、土創りの合間に野菜の種や苗を買って、蒔いてみることにした。
自然農法の種まきは、色々な本がでているので、左の写真に示す本等を参考にしている。
残念ながら二年が経って、野菜の収穫はゼロだ。ただ、畑のゴミ置き場となっている所から、かぼちゃが自然に生えてきて、一年目、二年目とたくさんの収穫があった。正に究極の自然農で皮肉なものだ。
この先どうなるか、3年目の今年(2015年)あたりが正念場となりそうだ。
自然農法は3年目に入った。左の写真に見られるように、夏はスイカやカボチャ、又、冬に入るとカブや小松菜の収穫もできた。
土もだいぶ変わってきた。軌道に乗り始めていると言っていいだろう。
開始1年目(2013年)の野菜作り
野菜作り一年目、張り切って4月初旬に、かぼちゃ、トウモロコシ、枝豆、カブ等色々な種を購入して、種まきを行った。上の写真左2枚は、種まき一か月後のカブの写真である。
発芽は確認できるが、余りにもひ弱である。土は火星の土のようで、生命力を感じられない。
右上の写真は、同じく種まきをして、一か月後のかぼちゃの発芽写真。生命力が感じられ、大きく育ってくれとの思いとは裏腹に、
その後霜にやられたりもしたが、発芽後の生長は
勢いがなく、知らぬうちに消えていった。トウモロコシをはじめ、他の野菜類も勢いなし。一年目の野菜作りは、発芽はすれど、生長無しでこの年の収穫はゼロとなった。
10月下旬に、来年への備えとして、緑肥のへアリーベッチ(外国産のカラスノエンドウ)をばら撒きした。
開始2年目(2014年)の野菜作り
2年目は、福岡方式(色々な種を土団子にして、畑にまく)にトライした。写真に示す数種類の種を購入し、土と水を入れて土団子を作った。 これを4月の始めに、畑にまいた。2年目の畑は草が繁茂しており、団子が土とうまく接するように注意した。 結果は、残念ながら殆どの種で発芽は見られなかった。市販されている通常の種では、草との競争に 勝てないのかな。しかし、9月のある日畑を観察していると、野球のボールぐらいの メロンが確認できた。けして元気よくとは言えないが、繁茂するメヒシバの中で子孫を残そうと する姿は、感動的であった。2年目の収穫はこれのみであった。
開始3年目(2015年)の野菜作り 現在進行
ジャガイモ作り 植え付け2015年3月3日 南米アンデス原産 ナス科
3年目の作物の最初は、ジャガイモにトライした。種芋からのスタートで、芽ぐらい出てくれるだろうとの思いからだ。
植え付けのレシピは、「はじめての自然農で野菜づくり」監修川口由一 Gakkenを参考にした。
写真左は種芋で、植え付けの4日前にカットを行い(レシピは2日前、4日に深い理由はない)、カット面にコルク質が出来ている。
種芋を植える深さは、3cmとするものがあったが、川口氏のレシピは
10cmの深植えを行っており、そちらを採用した(写真)。
自然農は芽が出た後の土寄せを行わないので、そのためと理解した。
●写真右:植え付け後42日目、枯草の間から小さな芽が出てきているのを確認した。一安心
●写真左:植え付け後54日目、だいぶ芽も生長してきた。
●写真中:2015年5月22日 植え付け後80日、花が咲いた株が出てきた。
●写真右:2015年6月29日植え付け後124日、収穫です。あまり大きくなっておらずちょっと残念。
イチゴ作り 苗の植え付け2015年3月13日 バラ科多年草
イチゴ苗はホームセンターの購入品(190円/株)、10株揃えた。畑のどこに植えるかを検討した。昨年夏に、こぼれたへアリーベッチの種が 夏場に大きく育ち、春先には、他の草を覆うようにきれいに枯れている。苗は余り草には強くないことが予想されるので、 まずはここに植えることにした。
●写真左:植え付け後42日目。花が咲いているがあまり生長はしていない。
●写真中、右:2015年5月22日、植え付け後70日目、雨が降らない中、少しずつ成長。右:熟した実を取って食べると、
適度な酸味がとてもおいしかった。
●写真下左:2016年2月、植え付け後11ヶ月、多年草のイチゴは冬になっても枯れない。この先どうなるか、しばらく観察。
かぶと春菊の種おろし 2015年3月24日 かぶ:アブラナ科、春菊:キク科
「かぶは草の上からのばらまきを行い、その後鎌の刃先を土に少し潜らせ、草を根本から刈って敷く」と自然農の本にある。だいたいこんなものだろうということで
行ったのが上左の写真だ。写真は刈った草を、又上に載せている。畑に見える枯草は、前の年の夏に元気よく育ったメヒシバだ。
春菊は、ばら撒きは同じだが、鎌の背で土を動かし覆土するとある。右は完成後の写真、カラスノエンドウの株を他から刈ってきて上に載せてある。
うまく芽が出てくれることを祈る。種はホームセンターの購入品
●写真、種おろし後21日目、左:かぶ、中:同拡大、右:春菊。撮影前に一週間ほど雨が続き、植物にとっては 恵みの雨となった。如何にも自然農法の風情がある。今後の生育に注目。
●写真左、種おろし後32日目の春菊。同46日目のかぶ。あまり生長が見られない。雨がほしい。右:畑を見学にきたキジ。
●写真左、右:種おろし後69日目(2015年6月10日)の春菊とかぶ。春菊は花が咲いている。両方ともこれ以上の成長は無いだろう。 両者生育不良で、収穫は「ゼロ」となった。3年目の畑でどの様に生長するか、注目していたのだが期待は裏切られた。雨が余りにも降らなかったことは、生育不足の一つの要因であろうが、主因では 無いだろう。この作物については課題が残った。●写真右:7月に撮影した春菊の花
ブロッコリー作り 種おろし2015年3月11日 アブラナ科 地中海原産
ホームセンターで、春先早くに蒔ける野菜としてブロッコリーを選んだ。
●写真左:植え付け後7日目、発芽を確認できた。芽が日に日に大きくなるのは大変楽しい。
●写真中:植え付け後36日目、本葉もだいぶ大きく育ってきた。
●写真右:植え付け後47日目、本葉が5枚ほどに育ち、自然農法の畑に定植した。
●写真左:畑に定植後9日目、植え付け後雨が降らず心配していたが、枯れずに根付いた様で一安心。
●写真中:2015年5月22日、種降ろし後71日目、雨の少ない中順調に成長、しかし食害が見られる株もあり。
●写真右:2015年6月22日、種おろし後102日目、だいぶ生長したが食害等の影響が顕著で虫がついている。
●写真左:2015年7月13日、ブロッコリーは残念だが収穫に至らず自然放置、7月に入ると花が咲いていた。
ナス作り ポットへの 種おろし 2015年3月9日 インド東部原産 ナス科
自然農法用の種子(信越水ナス、固定種)を使用。
●写真左:種おろし後60日目、発芽までに40日ぐらいを要した。種おろしが早すぎたのかも知れない。
まだ全てのポットで発芽は見られない。
●写真中:2015年5月25日、種降ろし後77日後、定植前のナス苗
●写真右:同自然農法畑への定植
●写真左:2015年6月10日、種降ろし後93日後のナス苗、順調に生育。
●写真中:2015年6月22日、種降ろし後105日後のナス苗、周りに草が目立ってきた。
●写真右:2015年7月13日、種降ろし後126日後、実を付けた。
スイカ作り ポットへの 種おろし 2015年3月16日 南アフリカ原産 ウリ科
自然農法用の種子(黒小玉スイカ、固定種)を使用。
●写真左:種おろし後53日目、発芽までに40日ぐらいを要した。これも種おろしが早すぎたのかも知れない。
発芽率は、ほぼ100%でよい。
●写真中:2015年5月22日、種おろし後65日、苗作りは終了
●写真右、同日定植
●写真左:2015年6月10日種おろし後77日目、生育は弱い。
●写真中:2015年6月29日種降ろし後96日、周りの草に対抗して少しおおきくなった。
●写真右:2015年7月13日種降ろし後110日、実を付けているのが確認できた。
●写真左:2015年7月29日種降ろし後126日目、スイカの実も大きくなったが、周りの草が大きく茂り、スイカのツル、実を覆ってしまっている。スイカをやっと見つけ出して写真に収めた。 ●写真右:収穫したスイカをカットしてみました。一般のスイカに比べ皮の白い部分が厚い。
キュウリ作り ポットへの 種おろし2015年4月1日 インド・ヒマラヤ山麓原産 ウリ科
自然農法用の種子、品種名:下津井在来、椎葉村在来の2種類を購入、種おろし。
●写真左:種おろし後34日目、発芽までに20日ぐらいを要した。
発芽率は、ほぼ100%でよい。
●写真中:種おろし後41日目(5月11日)、畑に定植。
●写真右:2015年6月10日、種降ろし後71日目、生育順調。
●写真左、中:2015年6月10日、種降ろし後71日目、生育順調。
●写真右:2015年6月22日、種降ろし後83日目、生育順調、椎葉村在来でキュウリの実ができた。早速家に持ち帰り、みそ、塩をつけて食べて
みた。触感は独特、野性味あり。
●写真左:2015年6月29日、種降ろし後90日目、椎葉村在来種、株は順調に生育、キュウリの量産体制に入った。
●写真中:2015年8月18日、種降ろし後140日目、下津井在来、取り忘れたこのキュウリが大きく成熟していた。
●写真右:2015年8月18日、種降ろし後140日目、椎葉村在来、同様に取り忘れたこのキュウリが大きく成熟していた。このころになると食用になるものは無い
●写真下左:写真右のキュウリを収穫し、自宅に持ち帰って数日経つと実がやわらかくなったので、種をとった。
グリーンアスパラ作り ポットへの 種おろし2015年4月9日 南ヨーロッパ原産 ユリ科
ホームセンターで種を購入。種の袋に書いてあったレシピに従い、水に4日間浸してから種おろし。
●写真左:種おろし後25日目、発芽までに20日ぐらいを要した。発芽を初めて見た時、余りにも細くて小さく驚いた。
●写真中:2015年6月29日、種おろし後81日
●写真右:2015年8月18日、種降ろし後131日目、畑に定植し一週間ぐらい経った。
マクワウリ作り ポットへの 種おろしと直まき 2015年4月15日 アフリカ原産 ウリ科
自然農法用の種子、品種名:甜掉牙(てんちょうは)を使用。
●写真左:種おろし20日後、発芽までに10日ぐらいを要した。発芽率は100%。種子の半分を畑に直まきも実施。
●写真中:2015年5月19日、種降ろし後34日目、定植
●写真右:2015年6月10日、種おろし後56日目、ウリハムシの食害を受けている。
●写真左:直まきマクワウリの発芽。直まき後21日目の写真、直まき後に雨がほとんど降っておらず、発芽は無理かなと思っていたので
発芽を確認した時は驚いた。
上のポットと比較すると生長の差は明らかだが、自然の力強さを感じる。
●写真中:2015年5月11日の写真
●写真右:2015年6月10日種降ろし後56日目、ウリハムシの食害被害は直まきの方が
少ないようだ。
●写真左、中:2015年7月13日種降ろし後89日目、実をつけているのを確認できた。ウリハムシの食害は、あまり影響がみられなくなった。直まきとポット苗の成長差はあまり感じられなくなった。
●写真右:2015年8月18日種降ろし後125日目、実は成熟して黄色とグリーンのタイガー模様となった。
トマト作り ポットへの 種おろしと直まき2015年4月15日 南米アンデス山地原産 ナス科
自然農法用の種子、品種名:ブラジルミニを使用。
種を半分に分けて、片方は畑に直まき。
●写真左:種おろし25日後、最初の発芽までに20日ぐらいを要した。発芽率は今現在30%程度で厳しい。何か問題があるのか?
種子の半分を畑に直まきも実施。
●写真中:2015年5月31日、種降ろし後46日目の苗、大きさにバラつきがあるがしっかり育っている。
●写真右:2015年6月3日、種降ろし後49日目に定植、定植は周りにあまり草の無い所を選んだ。
●写真左:2015年6月22日、種降ろし後68日目、うまく根付き、周りの草も大きくなったが負けずに生長。直まきの方は発芽を確認出来ず。
●写真中、右:2015年7月29日、種降ろし後105日目、赤い実を付けた。直まきの方は発芽出来なかったようだ。右は収穫したトマト。
●写真左:2015年10月6日、種降ろし後174日目、まだ実を付けて食べることができる。
●写真中、右:2015年11月13日、種降ろし後205日目、11月に入るとだいぶ気温の低い日もあるが、まだ霜が降りるようなことはない。
11月中旬までトマトの収穫ができるとは。温暖化の影響か。
カボチャ作り 自然農法畑への直まき2015年4月15日 中南米の乾燥地帯原産 ウリ科
自然農法用の種子、品種名:かちわりを使用。山形県米沢市の在来種
●写真左:畑への直まき後26日、発芽、本葉の発生を確認。雨がほとんどなく、発芽ができるか心配されたが、良かった。
●写真中:2015年5月25日、種降ろし後40日
●写真右:2015年6月22日、種降ろし後68日、だいぶ勢いよく生長してきた。
自然農法用の種子、品種名:かちわりを使用。
●写真左、中:2015年8月18日、種おろし後125日、成熟したカボチャ、この日に収穫した。
サヤインゲン作り ポットへの種降ろし 2015年6月3日 中央アフリカ原産 マメ科
自然農法用の種子、品種名:越谷インゲンを使用。
●写真左:、写真は種降ろし後9日目、すべてのポットで発芽を確認。発芽は、種降ろし後4、5日と早かった。尚種のレシピでは
直まき。
●写真中:2015年6月22日、定植6月17日で定植後5日の写真
●写真右:2015年7月13日、おそ植え直まきインゲンの発芽、種おろし2015年7月6日
なので、7日後の写真
●写真左:2015年8月18日、種降ろし後77日目(定植後60日)、葉が茂り、花が咲いたが未だ実はできていない。 ●写真中:2015年9月11日、種降ろし後101日目(定植後84日)、収穫したインゲン。
カブ作り 種降ろし2015年8月14日 中央アジア・ヨーロッパ西南部原産 アブラナ科
自然農法用の種子、品種名:木曽紫カブ(在来種)を使用。
●写真左:2015年8月18日、写真は種降ろし後4日目、すべてのポットで発芽を確認。発芽は、種降ろし後3~4日と早かった。ひとポット3株程度に間引く
●写真中:2015年8月31日、種降ろし後17日の写真、本葉が出そろい、大きく育った。この後畑に定植した。
●写真中:2015年9月11日、種降ろし後28日の写真、定植後11日、定植して土の質が変わったせいか、あまり元気がない。食害も発生している。
●写真左:2015年11月6日、種降ろし後84日目、定植していくつかの苗は消えてしまったが、残った苗は心配をよそに大きく育ってくれた。
●写真中:同上、カブの食用部分は殆どが土の上で大きくなる。細い根が土の中で水分や栄養分を吸収しているようだ。
●写真右:同上、春に直まきしたカブは収穫までに至らなかった。今回途中で消えてしまったものもあったが、写真のように立派に育った。
違いは、自然農法用の種子を使ったことと、今回苗を作って定植をしたことだ。
小松菜作り 種降ろし2015年9月10日 中国・日本原産 アブラナ科
自然農法用の種子、品種名:木曽紫カブ(在来種)を使用。
●写真左:2015年10月6日、写真は種降ろし後26日目、発芽は、種降ろし後4~5日。ひとポット3株程度に間引た。
●写真中:2015年10月6日、同日自然農畑に定植。畑はメヒシバが生い茂っていたところを一週間程前に草を刈って、畝つくりをしておいた。
●写真右:2015年10月6日、種降ろしを直まきで行ったもの、発芽率は低いが、ポットと同じ程度に成長している。
●写真左:2015年11月5日、種降ろし後56日目
●写真中:2015年11月13日、種降ろし後64日目
●写真右:2015年11月5日、直まき栽培で行ったもの、成長は苗作り品よりも良い。
春菊作り 種降ろし2015年9月10日 地中海沿岸原産 キク科
●写真左:2015年10月6日、写真は種降ろし後26日目、発芽は、種降ろし後4~5日。ポット内に苗が密集し、間引が困難でそのまま育てた。
●写真中:2015年10月6日、同日自然農畑に定植。畑はメヒシバが生い茂っていたところを一週間程前に草を刈って、畝つくりをしておいた。
●写真右:2015年11月13日、種降ろし後61日目。
農園の所在地 群馬県藤岡市
にわか農園主 白菜ほうれんそう
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