自然農法11年目(2023年)の野菜作り
撮影2012年10月撮影 自然農法を初めた時の畑:10年前
撮影2023年3月撮影 今の畑の様子 ヘアリーベッチが繁茂している
今年(2023年)で自然農法は11年目に入った。2年程前から獣害、特にイノシシの食害対策に追われたが、昨年電気柵を設置してからは、食害は発生していない。
獣害から解放されて安心して野菜作りに励むことができるようになった。
11年目の畑
右下の写真は今年3月の畑の写真だ。3月は、多くの植物はまだ芽をだすことも無いのだが緑肥として蒔いたヘアリーベッチは、この時期に青々としている。この植物は6月に入ると種をつけて枯れるので正に緑肥として最適な植物だ。
草を活かすのが自然農法の肝である。ただ肥えた土は草も大きく育つ。ともすれば野菜の成長を阻害してしまうことになるので、草と野菜の距離感・バランスが大事になる。今年のテーマをここ(バランス)に絞り野菜作りを進めてゆく。
もう一つ、自然農法のメリットは害虫が発生しにくいことと病気になりにくいことと言われている。確かに害虫は年が進むにつれて見かけなくなり、病気も経験することが無くなった。
自然農法開始から11年目(2023年)の野菜作り 現在進行中
現在(2023年)の畑の状況
年度が代わって一番先にやる仕事
冬が終わり、年度の一番先にやる農作業がジャガイモの定植だ。今回購入した種イモはメークイン3kg、とうや2kgだ。一般的には適当な大きさにカットして植える様だが(面倒なので)カットをせずにそのまま植えている。畑の表面を覆っているヘアリーベッチを刈り、その下の枯れ草をどけてテンガ(昭和期(明治大正かな?)からある農具で人力で溝を掘る道具)を使って溝を掘り50~60センチ間隔で定植した。
ここで注目したいのは土だ。黒々としてふっくらとしているのがわかる。土の表面に見られるのは枯れ草で、これが🐛や微生物により分解され、土となる。これが10年繰り返されて、このような土になったのだ。
3月の畑の様子
左上:昨年9月末にホームセンターで購入したキャベツ苗だ。6か月あまり経つのだがあまり大きく成長はしていない。
右上:2014年に購入したプラム、今年で9年目の樹勢を下側から撮影したもの。プラムは収穫と言えるほどのものはまだ無い
左下:昨年9月に種まきをした「信州高菜」3月になっても青々している
右下:昨年12月に定植した玉ねぎ苗、周りの畑の玉ねぎは大きく育っているが、この後大きく育つか?
5月の畑の様子
左上:撮影5月4日:ホームセンターで購入したナス苗、4月27日に定植したが、水不足で枯れてしまった。
右上:自然農法用のキュウリ
中:ジャガイモ、の様子
左下:カボチャ
右下:トマト:ホームセンター購入苗
7月の畑の様子
7月に入ると気温が一気に上昇、35℃を超える日が連続した。いつもなら白黄ウリは食べきれない程取れるのだが今年は数本しか採れなかった
サトイモは雨不足もあり、葉が枯れ始めた。トマトは一見病気のようにも見えるのだが、水不足と高温が影響しているようだ。
8月の畑の様子
夏野菜のカボチャは全滅、つるが腐って殆どの苗は草に負けて見えなくなり、キュウリは数本収穫したところで実を付けなくなった。トマトも実のつけ方が悪く、そのうちに草に覆われていった。
畑は、草にまみれてしまい打開策として、ホームセンターで購入したブロッコリー、キャベツ苗の定植を行った。ところが、打開策として植えた購入苗では食害の発生が顕著となってしまった。どうやら高温障害と食害の間には関係がありそうだ。自然界に生きる虫たちも昨今の気候変動を私たちよりも敏感に感じ取っているのであろう。
9月の畑、秋野菜の種まき
例年9月に入ると、天気予報を見て雨が降りそうな時期を見はからって秋野菜の種まきを行う。
種を蒔く場所を決めたらその部分の草を根から取り除く。耕さずと言っているが多少は耕す。種はスジマキで行う。スジに種を落としたら優しく土をかける。その上を枯れ草で覆って乾燥を防ぐ。後は無事に発芽をしてくれることを祈るのみだ。
9月~10月の畑、秋野菜の発芽で食害が多発
種まきの後の発芽の確認はドキドキする。ダイコンとコマツナは発芽を確認できた。しかし食害がひどい。毎年発芽を確認していて、これだけ食べられてしまうことはめずらしい。